野村 謙二郎 広島東洋カープ 選手プロフィール

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•  野村 謙二郎

• 守備内野手

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• 背番号7履歴 7(89-05)

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• 生年月日1966年 9月19日 乙女座

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• 年齢・血液型39才(引退時) B型

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• 出身地大分県佐伯市

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• 投打右投左打

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• 身長・体重176cm 78kg

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• 入団1989年 1位   17年間 引退05年

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• 経歴佐伯鶴城高−駒大−広島(89-05)

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• 獲得タイトル最多安打３回(91､94､95)
  盗塁王３回(90､91､94)
  ベストナイン３回(91､95､96)
  Ｇグラブ賞１回(95)

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• その他記録トリプルスリー(95)
  最多三塁打(90､91)
  セリーグ会長特別表彰(05)

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• 年俸10000万円→10000万円 ±0万円

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• 備考

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駒沢大では１年春から出場し、通算５２盗塁、１シーズン１８盗塁の東都大学リーグ記録を樹立。ベストナインに４回選ばれた。88年ソウル五輪で銀メダル獲得。

インコースの打ち方は抜群にうまく毎年コンスタントに打率を残してきた。俊足で高橋慶彦の後継者。俊足ぶりを発揮し三塁打はセ・リーグ現役最多の４７（05年終了時）。盗塁数は２５０個。そして盗塁死は通算１０４個を記録、入団２年目は２３個失敗している（シーズン盗塁死歴代１０位）。盗塁死の多さは、逆に言えば積極果敢な証拠。内野から若手投手をバックアップする統率力はチーム１。そしてガッツポーズやヘッドスライディングなど闘志溢れるプレーでチームを引っ張る姿には胸を打たれる思いがある。先頭打者ホームランは２３本（歴代８位）

３度の盗塁王を獲得し、95年には史上６人目のトリプルスリーを達成。99年はシドニー五輪予選代表に選出された。02年は入団以来最低の打率．２１１、３本塁打。03年は左わき腹痛、右太もも裏を負傷するなど、度重なる故障でフルシーズン戦えなかったものの打率．２７４を残す。

04年は、１月に黒田と共にアメリカ・アリゾナ州で自主トレを敢行。春季キャンプでも入念な体のメンテナンスを行った。１６年目のシーズンは開幕からほぼフル出場し２ヶ月間で４２安打を放った。６月に右ひざを負傷し登録抹消となったが、約１ヶ月ぶりに復帰した後も順調に安打を増やしていった。04年は、これといった目立った活躍は無いものの、得点圏打率．３２９が示す様に、チャンスでの打撃が光った。右ひざによる故障から満足なバッティングが出来ず、オフには手術に踏み切った。出場の機会を増やす為、一塁にコンバート。

2000本安打達成まで残り５５本となった昨季は、開幕戦で３安打猛打賞と幸先いいスタートを切った。４月は７年ぶりの満塁弾を放つなど、打率．３１７。安打数も２６本とハイペース。１７年目、３９歳を迎えるシーズンも「眠れない」と開幕前に漏らしていた。今も「打っては興奮、打てなくても悔しくて」と変わらない。

６月２２日は、７−２で迎えた八回、山本監督から「謙二郎につなげ！」と指示が出た。二死から３連打で野村に回り、この日３本目のヒットをライトへ打った。「完璧に打てた。1999本目は、2000本よりも心に残る一打かもしれない」

６月２３日、地元広島で行われたヤクルト戦の四回、川島から左前打を放って2000本安打を達成。詰めかけたファンは応援シートでスタンドを真っ赤に染めて快挙を祝福した。沢山の声援で足は震えていた。父・三郎さんはプロ入り後から、全試合スコアブックをつけている。この日もネット裏でスコアをつけ「私の財産ですから」と安打を記した。プロ野球史上３３人目、球団では衣笠祥雄、山本浩二に次ぐ３人目の偉業を達成。

２年目からレギュラーに定着し、チームをけん引。盗塁王、最多安打のタイトルに91年のリーグ制覇、さらに95年のトリプル３…。数々の勲章も手にした。いつしか周囲は、野手で“メジャーに一番近い男”と称した。ＦＡ権を取得した97年オフ、実際にオファーもあった中で悩み抜いた末の決断は広島残留だった。

「今思えば、行っておけば良かったなと。『野村さんが先に行ってくれると思ったのに』とイチローに言われた時はさすがにね…。メジャーでプレーする自分を想像する時もある。後悔はないとは言えないね」

９月２３日、闘志あふれるプレーで赤ヘル軍団をけん引してきた野村が、遂にバットを置くことを決断した。この日のヤクルト戦（神宮）終了後、同球場クラブハウス内で山本監督はじめ首脳陣、ナイン、全スタッフの前で固めた決意を伝えた。

「こんなにケガをするとは思わなかった。体は強いはずなのに、そういう弱いというレッテルをはられるのがイヤだった…」。

常にチームの先頭に立ち、輝かしい実績を残してきた野村も、晩年は故障との戦いだった。思い描くプレーができないギャップを埋め続けたのは強い闘志。「そうしてないと落ち着かない自分がいてね」。ただ、染み付いたそのプレースタイルが知らないうちに重荷になった時もあった。

１０月１２日。最終戦。

慣れ親しんだ「１番・遊撃手」で先発出場。満員のファン（29777人）で真っ赤に染まったスタンドの大声援に押され、守備では軽快なプレーで魅せ。打っても六回、左中間を破る二塁打で2020本目の安打。続く木村拓のバントでは、三塁に全速力で滑り込んだ。全盛期をほうふつとさせるプレーで沸かせた。「きょうは完全燃焼したよ」と笑顔で締めくくった。

野村のセレモニーのオープニングでは、バックスクリーンに思い出のＶＴＲ流れ、ファンは既に涙する。

満員のファンが見守る中「野球はいいもんだぞ！」「野球はたのしいぞ！」と語る。最後は全員に花束を渡され、最後は監督と抱き合い、涙した。ナインから背番号と同じ７度、胴上げされた。

偉業を称え、県民栄誉賞を受賞。球団では衣笠、山本浩、北別府以来４人目。広島市民表彰も授与。今後は、指導者修行として米大リーグ、ロイヤルズの春季キャンプにゲスト参加することが決定した。

また年末の選手会ゴルフでは、現役最後にして初優勝を飾る。